2016年8月22日月曜日

メダルを獲るためには何が必要か?

リオ・オリンピックが終わりました。
日本の金メダル獲得数は12で参加国中6位。金銀銅合わせた獲得数は41で6位という結果でした。

2000年以降のオリンピックにおける、各国の金メダル獲得数とGDPの関係を分析した記事を見かけたので、今回のリオ・オリンピックについて確かめてみました。

対象にしたのは金銀銅合わせたメダル獲得数とGDPの関係です(GDPデータがないキューバと北朝鮮を除く)。

散布図を作るまでもなく、アメリカの強さは圧倒的です。メダル獲得数は2位の中国(70)の約1.8倍の121です。
メダル獲得数とGDPの相関係数は0.885057と非常に強い正の相関があることを示しています。

アメリカを除いて散布図を作ると、中国のGDPの大きさが突出しているのが一目瞭然です。

そこで、アメリカと中国を除いた散布図を作りました(下図)。
相関係数は0.801249で、やはり強い正の相関があることを示しています。
選手、コーチ、トレーナーによるチームを作り、スポーツに打ち込み、試合やトレーニングのために海外遠征する。そのためには莫大な予算が必要になることは想像に難くないことです。

ところで、散布図を見る限りでは、日本は「GDPの大きさの割りに、メダルが少なかった」という見方もできそうです。

文=田中剛(アミューズメントジャパン編集部)

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