2017年1月29日日曜日

何に満足すると再来店してくれるのか?

全国の18歳~79歳の男女約4700人から回答を得た「余暇・レジャー」についての意識・実態調査の分析に着手してるんですが、今回は、パチンコホール店内のいろんな個別要素(ハードであったりソフトであったり)のうち、何がどのくらい「遊技体験の総合的な満足度」や「再来店意向」に影響しているかの分析を試みます。

 「(直近の遊技体験の)総合的な満足度」を含めた27項目の回答を相関分析したところ、想定の範囲内(あくまでも自分にとって)の結果になった!!!

ということは、仮説がけっこう正しかったってことさ(笑)。


ちょっと意外だったのは、「再来店意向」と「総合的な満足度」の相関係数。たしかに他の項目と比べれば両者の相関係数は相対的に高め。

しかし、「再来店意向」と最も相関係数が高かったのは、「総合的な満足度」ではなかった!「総合的な満足度」よりも高い相関係数となった項目がいくつかある! 

「総合的な満足度」と相関の強いことと、「再来店意向」に相関の強いことの、どっちに注力したらいいんだ?ってことに迷うわけないですよね。ビジネスに大事なのは再来店してくれることですからね。


相関と因果は別物ですが、総合的な評価というのは複数要素の個別評価の結果であると考えるのが妥当です。また、再来店意向も、個別評価の結果と考えるのが妥当です。つまり、因果関係があると考えるのが妥当です。


ですから、総合的な評価もしくは再来店意向を目的変数とした重回帰分析によって、影響度の高い要素を見つけ出すことができるはずです。


努力の結果が再来店意向にあまり影響しないことというのもあるんです。

2017年1月5日木曜日

300分の1の確率の場合、300回やって当たる確率を求める

カジノのルーレットは0〜36までの番号が振られたポケットがあります(ヨーロピアンスタイル)。特定の数字を予想して賭ける場合、確率は37分の1(2.7%)です。そう簡単に当たりませんから、1目賭けを続けていたらあっという間にチップがなくなるし、楽しくないと思います。

では、300分の1の確率で当たりが出るルーレットがあったとします。「300回挑戦すれば1回は当たる」ということで、確率は0.3333%です。300分の1の確率に賭ける遊びは、めったに当たらないわけですから、短い時間の間に相当な回数の抽選がなされるか、賞金がよほど多額でないと楽しくないはずです。

しかし「偶然」が支配していると、300分の1の確率であっても、30回で当たることもあれば、300回でも600回でも当たりが出ないこともあるのです。

「30回までの間に一度は当たる確率」はどのくらいかというと、9.53%です。
「300回までの間に一度は当たる確率」はどのくらいか? 答えを言ってしまうと、63.27%です。

「300分の1の確率なんだから、300回やればもっと高い確率で一度くらい当たるのでは?」
と思う方も、きっといると思います。そこで、なぜ63.27%しかないのか、算出の仕方をご説明しましょう。


「300回までの間に一度は当たる確率」とは、「1」から「300回挑戦して一度も当たらない確率」を引いた値です。これに気づくことができれば、「300回挑戦して一度も当たらない確率」を求めればよいとわかります。

「300分の1の確率で当たる」ということは「300分の299の確率で外れる」ということです。2回続けて外れる確率は、299/300×299/300=99.33%です。3回続けて外れる確率は、299/300×299/300×299/300=299/300の3乗=99.00%です。
「300回挑戦して一度も当たらない」とは300分の299の確率の出来事が300回続くことであり、確率は299/300の300乗。これを計算すると0.3673です。

よって、「300回までの間に一度は当たる確率」は、1-0.3673=0.6327で、63.27%となります。

参考までに書くと、600回挑戦しても、一度も当たらない確率は13.49%あります。表現を変えると、「600回挑戦した場合、一度以上当たりが出る確率は86.51%」となります。

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